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ーことばの発達が気になる方へ 児童発達支援で行うことばの発達支援とはー

お子さまの「ことばの発達」に不安を感じる保護者の方は多くいらっしゃいます。言葉がなかなか出ない、語彙が増えない、会話がかみ合わないなど、成長の中で気になる点が見えてくることもあるでしょう。今回は、児童発達支援で行われている「ことばの発達支援」について、初心者にもわかりやすく解説します。

 

児童発達支援におけることばの発達支援の目的

ことばの発達は、日常生活の中で他者と関わるうえで欠かせない大切な力です。児童発達支援では、子ども一人ひとりのペースや特性に合わせて、無理なくことばの力を伸ばすサポートが行われています。

 

ことばの発達支援の目的

児童発達支援におけることばの発達支援では、次のような目的を持っています。

・発語を促す
・語彙を増やす
・意味のある会話のやりとりを習得する
・自分の気持ちを言葉で伝える力を養う
・周囲の言葉を理解する力を育てる

これらの力が育つことで、子どもはより豊かな人間関係を築き、自信を持って生活できるようになります。

 

対象となる子どもの例

ことばの発達支援の対象となるのは、以下のようなお子さまです。

・2歳を過ぎても単語が出ない
・話しかけても反応が薄い
・会話が一方的または成り立たない
・オウム返しばかりで自分の言葉が少ない

こうした傾向があっても、早期に支援を受けることで大きく変化が見られることがあります。

 

ことばの発達を支える具体的な支援内容

児童発達支援では、ことばの力を育てるためにさまざまなプログラムが用意されています。遊びや日常生活の中で楽しく学べる工夫がたくさん詰まっています。

 

個別の発語トレーニング

子どもの特性に応じて、発語を引き出すための支援を行います。たとえば以下のような方法があります。

・絵カードを使った単語練習
・言いやすい音から段階的に発語を促す練習
・模倣遊びによる音の学習

専門の言語聴覚士が関わることもあり、より専門的な支援が受けられることもあります。

 

語彙力を伸ばす遊びや会話

遊びを通じて自然に語彙を増やしていく取り組みも多く行われています。

・絵本の読み聞かせ
・ごっこ遊びやおままごと
・日常の出来事を一緒に話す会話練習

これにより、実際の生活の中で必要な言葉が身につきやすくなります。

 

コミュニケーション能力の支援

ことばを発する力だけでなく、人との関わりの中で「伝える・聞く」というやりとりを学ぶ支援も行います。

・順番に話す練習
・相手の表情や気持ちを読み取るトレーニング
・「○○してほしい」「いやだ」といった意思表示の練習

コミュニケーションがうまくいくと、子どもは人との関わりをより楽しめるようになります。

 

ことばの発達を支援するうえで大切なこと

療育の効果を高めるには、家庭や周囲の大人のサポートも大切です。支援と家庭が連携することで、お子さまのことばの成長はよりスムーズになります。

 

家庭でもできる関わり方

児童発達支援での取り組みを家庭でも続けると、ことばの定着が早まります。たとえば以下のような関わり方がおすすめです。

・毎日少しでも会話の時間をつくる
・子どもの言葉を繰り返して返す(リピート法)
・否定せず、子どもの発言を受け止める

 

焦らず見守る姿勢

ことばの発達には個人差があります。他の子どもと比べすぎず、わが子のペースでのびのび育てていくことが大切です。小さな成長を喜びながら、一歩ずつ見守っていきましょう。

 

まとめ

児童発達支援におけることばの発達支援は、子ども一人ひとりに合わせた丁寧なサポートが特徴です。発語、語彙、会話、コミュニケーションといったさまざまな視点から、専門的かつ楽しく取り組めるプログラムが用意されています。保護者も支援に参加し、焦らず優しく子どもに寄り添うことが、ことばの力を伸ばす一番の近道です。

2024.08.16